海老原一司のBlog -論理思考講師とエグゼクティブコーチ

海老原一司のBlog -論理思考講師とプロマネとエグゼクティブコーチ

論理思考スキルが高い人は、ここが違う -伝わる文章は相手目線で書く

海老原です。

私が、論理思考研修の実例添削でよく指摘するのが「相手目線で書いていますか?」ということ。論理思考スキルが高い人は「自分目線」と「相手目線」を自由に行き来できます。

 

■論理思考のポイントは相手目線

相手目線で書かれていない文章例「駐輪場の申込書」

 

駐輪場申込用紙トップに「インターネット環境がない方の申し込みの流れ」とありました。ということは、「インターネット環境のある方」の申し込みサイトがあるだろう、といろいろ探しましたが、「インターネット申し込みサイトはない」ことが判明しました。

 

どうやら荒川区民(私=作成者からみた「相手」)は、紙の申込書しかないようです。

これは、おそらく申込書作成者が、申込書の配布先を振り分けるための文言でしょう。自社は、紙とインターネットの両方を用意しているが、荒川区には紙の申し込み方法しか提示していない。気持ちはわからないことはないですが、一番トップの目立つところに書くのは、相手=申込書を書く人に優しくないですね。

 私だったら、この1行目は削除。もしどうしても自分たち用の目印がほしいのなら、読み手が惑わない下の方に記載すべきでしょう。

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駐輪場の申込書

 ●申し込み作成者の自分目線と申込書を書く人の相手目線

 

駐輪場申込みをする人には「インターネット環境がない方=紙で申し込む」と「インターネット環境がある方=インターネットから申し込む」の2つがあり、案内する書類も異なる。つまり、自分目線で考えると場合分けがあります。

 

申込書を書く人、例えば荒川区民の目線で考えてみましょう。荒川区民は、紙の申込書しか選択肢がありません。場合分けなしです。

しかし、場合分けがある。つまり、別の選択肢(インターネット)があるように解釈できる文章の書き方をしています。ここで、私は迷いました。

文章の受け手である、相手目線で考えると、インターネット申し込みがあるというのは余計な情報、不要な情報です。

■論理的文章作成のポイント

●相手目線で文章の受け手の表情までイメージする

論理思考研修では、自分が書いた「仕事のメール」を題材として使います。そこで、強調するのは、メールを書く目的を押さえることです。

目的を押さえるとは、起きてほしいことのイメージを持つこと。メールの場合、メールを受け取った相手が何を感じるか、何が起きるかを映像としてイメージするように指導しています。

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メールを受け取った相手の反応を想像する

「このメールを受け取ったら、●●さんは、どう感じると思う?」と問いかけ、相手の発言や表情まで思い描いてもらいます。

 ●論理的文章作成のポイントまとめ

 
  • 論理的文章は相手目線で書く
  • 一旦自分目線で書いてもよいが、最後に相手目線で読んでチェックする
  • 論理思考スキルが高い人は、相手の発言や表情まで思い描くことができる。想像力が高い